2018年3月27日火曜日

禍福は糾える縄の如し

清水愛と申します。
はじめましての方ははじめまして。
二度目以降の方につきましては、いつも読んで頂きありがとうございます。
では本日もゆるゆると始めて参りましょう。
今回はちょっと重め。
お許し下さいましね。
次はきっと、いつもの私に戻りますから。


さて。
まぁ色々と間が空きましたので…。
その間の事でもつらつらと書こうかと。

なに、最初はほんの小さな躓きだったのです。
ほら、よく御座いますでしょう?
人生におけるちょっとした躓き。
引っ掛かって、大地と熱い接吻を交わしたところから始まるのです。

普段の私でしたら何のことはなかったその躓きも、
立ち上がろうとする度に転び、転んでは立ち上がり…。
まるで幼子が歩行を学ぶ時の如く、転倒を繰り返していたのです。
そこで気付けば良かったのです。

「ああ、疲れているのだな」

と。
必要なのは多少の休養だったのですが…。

弱り目に大体やってくるのは大変なお誘い。
「うちに来ないか?」
という、第二世界でのお誘いに乗ってしまったのが11月。

そこから1月までは生活と第二世界での生活に追われる日々。
気が付けば襤褸になっていたのです。

「ねえ、なんで第二世界でまで疲れてるの?」

そんな夫の一言で漸く目が覚め、
1月の末に第二世界に入れなくなりました。
いや、物理的にではなく精神的に。

2月をぼうっと過ごして、心も多少癒え、
そろそろ3月になろうかという頃。
乳房に異変を感じ、妊娠検査薬で検査してみると、
陽性の反応。子供を授かったようなのです。

私は余りの動揺で、検査薬を持つ手が震えておりました。
検査薬が手から滑り落ちていきます。
動揺はしばらく収まらず、何度も検査薬で検査をしましたが、
結果は変わらず。当然です。

そもそも我が家は、
「子供は基本的に作らない。自然と出来たら考える」
というスタンス。

それが出来てしまったのです。
準備も何もあったものではありません。
そもそも私の心の準備が出来ておりませんでした。

育てられるのか?
親となれるのか?
そもそもお金は?
部屋はどうする?

そんなことをぐるぐると考えながら過ごすことしばし。
突然の出血に慌てて病院へ行くと、
妊娠の確定診断を頂きました。

腹を括ったのは、恐らく病院に行ったときでしょう。
胎胞を見た時に、我知らず微笑んでいたのです。

「ああ、これなら何とかなるだろう」

夫にエコー写真を見せたところ、
とても喜んでくれたのも、後押しとなって、
母になる覚悟を決めました。

そこから頑張って妊婦をしていたのですが…。
心拍が確認できた次の週の診察での事。

先生がエコーの機械を動かしながら慌てています。
「お腹の子が残念な事になっている可能性が高い」
と先生から告げられました。
実際、私がエコーの画面を見ても心拍がわからないのです。
前回はあんなにはっきり見えていたのに…。

覚悟はしておりました。
出血も多く、張りや痛みもかなりありましたし、
私自身の年齢の問題もあります。

たまたま旅行中であった夫に申し訳ないと思いつつ、
報告をして…。

今日妊娠初期での稽留流産と確定の診断を頂きました。
必要な処置はまた後日。

勿論落ち込んでいるのはいるのですが…。

何となくではありますが。
またすぐ会える気がするのです。
故に、始めた準備は止めるつもりはなく。

禍福は糾える縄の如し。
禍が今目の前に居るのですから、
次に来るのは福であると信じながら。

今日はここまで。
では皆様、どうぞ次にお会いするまで御機嫌よう。